トリプルヒートブロック
熱を伝える3要素“対流・伝導・輻射熱”を大幅にカットする
空気層・耐熱特殊シート・遮熱顔料の「トリプルヒートブロック」
対流しない空気の層が熱の伝わりを制御。
カレッセは可燃性素材を極めて少なくし、独自のパーツ形状とジョイント部の特殊シーラーによって既存材とのあいだに対流しない空気層をつくります。ペアガラスの原理と同様に、空気層が屋根からの熱を遮断して、つねに快適な室内環境をキープ。また結露を防止し、湿気による住まいの傷みを軽減します。
発泡系断熱材は発泡の中に空気を閉じ込めることで断熱効果を発揮するので、原理は空気層と同じです
強くて高断熱の耐熱特殊シートが
既存屋根との接触を防いで、熱伝導を軽減。
本体パーツの裏面には吸湿性がなく、耐薬品性にすぐれ、強度の高い耐熱特殊シートを装着。シートの耐熱温度約140℃は通常の屋根面最高温度の80~90℃に充分に対応し、釘固定部までカバーすることで熱を伝えやすい金属製の本体が既存の屋根面に一切接触せず、室内への熱伝導を緩和します。夏は涼しく、冬は暖かく、雨音などに対する遮音効果もアップします。
顔料も遮熱性能にこだわってより快適に、屋根も長持ち。
鋼板のカラーリングには耐候性にすぐれた遮熱顔料を使用。太陽光線の50%を占める赤外線を反射して表面の温度上昇を抑え、一般的なカラー鋼板に比べて表面温度を約20℃もダウン。内部に熱が伝わる前に外からの輻射熱をカットすることに加え、特殊な顔料によって塗膜層が蓄熱しにくく、屋内へ伝わる熱を大幅に低減します。さらには塗膜の劣化を防ぎ、鋼板の寿命を延ばす効果もあります。
蓄熱しない、劣化しない、半永久断熱の「空気層」
空気は熱伝導がとても小さく、動かなければ断熱性能を発揮します。
そこでグラスウールや化学系発泡断熱材などの各種断熱材は内部に空気の溜まりを無数につくることで断熱効果をもたせています。しかし固体である断熱材は熱を断つのではなく、熱の移動を遅くさせるだけで、熱を吸収して蓄熱してしまいます。また長期的には結露や腐朽により、沈み込みなどによる性能劣化が起きる可能性もあります。
それに対してペアガラス(複層ガラス窓)に代表される空気層は気体であり、輻射熱の影響を受けないので熱を蓄えることはありません。さらに空気の粘性によって一定の厚みの空気部分はへばりつき、動かなくなる特性があります。
カレッセも同様に対流しない(動かない)空気層をつくり、空気の熱伝導率の低さと粘性を利用し、断熱材のように熱を蓄えることなく、発泡材不要の高い断熱性を半永久的に発揮します。
下の図は各素材が同様の断熱性能を発揮するために必要な厚みを記しています。
空気はわずか約8mmの厚み
※で同じ断熱性能をもっています。
(※カレッセを施工した際にできる空気の厚みが約8mmになります)